こんにちは、ミハナです。
「お金のことってどうやって勉強すればいいんだろう?」
こうやって思うことってないですか?
私は20代のころは細かいことは考えないでがんばって働けばお金のことは解決すると思っていました。でも、「無駄遣いとかしていないのにお金が全然貯まらない……。」と悩むようになりました。
そして、30代になって40代が見えはじめたときに、世の中の平均よりも貯蓄が少ないことに気がつきます。それまでも気がついていましたが、気がつかないフリをしていました……。
しかし、いつかどこかで正面からお金のことに向き合わないと自分が困るということに多くの人が気がついてきます。お金のことは学校では教えてくれない。誰も教えてくれないから独学で勉強するしかありません。
そんなときにこの「誰も教えてくれないお金の話」がすごーーーく分かりやすくて役に立ちます。
この本を読むことでお金に関する基礎知識が身につくでしょう。お金の貯め方、マイホームの買い方、保険の知識、子育てに関するお金の知識、老後に対するお金の知識などが身につきます。
それでは「誰も教えてくれないお金の話」をレビューします。
「誰も教えてくれないお金の話」をレビュー
著者と監修者の詳細
著者の「うだ ひろえ」さんはこんな人
(ご本人のTwitterから抜粋)
- 名前:うだひろえ
- 生年月日:1976年
- 出身地:愛知県
- 職業:エッセイマンガを書く人
- お金に関する本、マンションに関する本、育児に関する本、他多数のエッセイ本を書いています。
(お金に関する本はFPの旦那さんの影響だろうか?)
ご本人のHP http://www.umeyon.net/
マンガの絵がほんわかしているのが特徴です。
子供でも読みやすい絵ですが特に女性の支持を集めるかわいらしいキャラが目立ちます。
ちなみに、横浜でカフェも経営していた。2013年時点で閉店している。(行きたかった……。)
監修の「泉 正人」さんはこんな人
- 名前:泉 正人
- お金の貯め方、使い方、会計、株式投資や不動産投資など幅広くお金に関することを教えている。
- 著書は30冊累計120万部、韓国、台湾、中国で翻訳版も発売
元々は美容師でしたが退職後、色々な営業職とかIT系とかの職を転々としていきます。
「お金の正しい扱いかたを知らないとお金はどんどん無くなっていく」ということに気がついてお金の勉強の大事さに気がついたそうです。
お金に関する著書をたくさん出している人。わかりやすい説明に定評があります。
誰も教えてくれないお金の話の中身を紹介
「誰も教えてくれないお金の話」の大きな特徴はマンガだということです。なので、「『字』で書かれている本を読むと眠くなる……。」という人も読みやすいです。
こちらの本は「子供のまだいない夫婦のお金」に関する目線がメインとなっています。
それではレビューします。
プロローグ お金の現実
●プロローグの目次
・お金のない不安
・突然やってきたお金の危機
・特別コラム 泉正人のお金を学ぶTheme1
自分では節約しているつもり……特に浪費家なわけでもおかしな趣味があるわけでもない……なのに「月末になったらお金がない」という著者のエピソードになっています。
はっきり言って多くの人が共感できると思います。
「つまり、お金の問題とは『お金がないこと』ではないのです。」私は、お金について考えるときお金を「稼ぐ力」と「管理する力」を分けて考えるようにしています。
この「お金を管理する力」を教えてくれるのがこの本です。お金を管理するために必要なのは正しい知識を身につけることです。
第1章 つもり節約のワナ
●第1章の目次
・家計簿って必要なの?
・簡単に家計簿をつける方法
・初めての把握は……赤字
・間違った節約
・先取り貯蓄のススメ
・固定費削減が節約のキホン
・特別コラム 泉正人のお金を学ぶTheme2
家計簿をつけていなかった著者が家計簿をつけて自分の現状把握をする大事さを解説します。そして、簡単にレシートを管理して家計簿をつける方法も解説します。
そして、貯金のやり方を解説!!!この貯金のやり方は超、超、超重要です。知ってしまえば単純でも知らないばっかりに間違った貯金方法をしている人は多そうです。固定費を見直すことで、「家計を節約すること」が書かれています。
第2章 利益を増やす考え方
●第2章の目次
・お店のコストを洗い出す
・バランスシートをつけてみる
・パソコンの本当の価値は?
・特別コラム 泉正人のお金を学ぶTheme3
・お金の流れはキャッシュ風呂!?
・客Aと客Bどっちが上等?
・貯蓄が増えるお金の考え方
・情報ページ お店が儲かるためには
「お金の流れ」、「お金の価値」を教えてくれます。
そのために、バランスシートの意味や、モノ(自分で買ったパソコン)の本当の価値を解説しています。収入と支出を正しく把握して、「お金が足りないなら、目標を作ってそこに向けてがんばる」ことで収入を増やそうとします。
どちらかと言うと自営業の人向けの内容ですが、サラリーマンの人でも考えかたは同じです。自分の収入と支出を正しく把握出来ていない人は少なからずいるのではないでしょうか? そういう人はぜひ読んでほしい。
第3章 賃貸より分譲の方が得って本当?
●第3章の目次
・間違いだらけの住宅購入
・住宅ローンとの賢い付き合い方
・繰り上げ返済と借り換え
・情報ページ 住宅ローンのこと知りたい
・不動産の本当の価値
・住宅にかけるお金とライフプラン
・未来のお金と新たな不安
・特別コラム 泉正人のお金を学ぶTheme4
マイホーム購入について教えてくれます。
「家がほしい」という願望だけで家探しをしている人は読む価値あり。知っていれば当たり前かもしれないけど、金利のこととか、予算の決め方とか大事なことが丁寧に解説されています。
著者が実際にマイホームを購入したときの流れが「マンション購入あるある」なので同じパターンの思考の人は気をつけたほうがいいです。
第4章 お金に苦労しない生き方
●第4章の目次
・お金にまつわる大事な話
・不安の正体
・特別コラム 泉正人のお金を学ぶTheme5
「お金の正しい『考え方』」を教えてくれます。
消費、投資、浪費についてです。「投資」を株とか不動産投資みたいなことだと考えている人には参考になる内容です。
自分の今までのお金の使い方を振り返るのにちょうどいいです。
第5章 保険で安心は買える?
●第5章の目次
・知らないと損? 公的保険のキソ知識
・もしものときに必要な額(医療保険)
・情報ページ 医療保険に入る前に
・もしものときに必要な額(生命保険)
・ピッタリサイズの保険選び
・保険をめぐる母娘の対決
・情報ページ 生命保険に入る前に
民間の生命保険、医療保険で悩んでいる人に公的な保険内容を教えてくれます。
国民健康保険、社会保険は実はそれなりに充実した保険なんです。知らない人が多いと思うので、読んでみると自分の医療保険を見直したくなります。
「もし、夫が死んでしまったときの生命保険の金額」と「もし、妻が死んでしまったときの生命保険の金額」の考え方とか具体的ですごくわかりやすい!!!
生命保険の金額を考えるとき、私は単純に「残せるだけ妻に残してあげたい。」と考えていましたが、やっぱり保険料で悩んでいました。これを読んで解決です。
安心を買うはずの保険の支払いで苦しんでしまっては本末転倒なので正しく把握しましょう。
第6章 老後の不安
●第6章の目次
・真っ暗な老後?
・年金は老後資金のベース
・情報ページ 年金のこと知りたい
・老後のお金を増やす
・誰のための老後?
老後のお金に対する考え方を教えてくれます。特に年金をメインに。
「老後なんてまだ先だから~」と考えているとある日突然「あれ、俺、老後のお金とか大丈夫なの???」って急に不安になったりします。が、しかし、老後のことを勉強しておくことで、今できることがあることに気がつきます。
また、「今」老後のことを少しでも考えておくことで「親とか子供とかアナタの大切な人に安心してもらうこともできる」ということが解説されています。
第7章 子どもを育てる力
●第7章の目次
・子どもにかかるお金
・必要なのはお金と……
・親になるということ
・情報ページ 知っておこう!出産・子育ての支援制度
人生で最大にお金のかかるものの1つが「子育て費用」です。この章では主に子育てに必要なマインドを教えてくれます。
お金がないばかりに不安が大きくなる子育ても、この章を読むことで「何が本当に大事なのか」に気がつけるでしょう。
当然ですが、子育てに関するお金の知識もちゃんと身につきます。
エピローグ お金よりも大切なもの
お金の知識を身につけてすっかり前向きになった著者なりの簡単なまとめです。
お金のことを解説する本なのに「お金よりも大切なもの」という題目がステキです。
でも、ここまで読んでくると「そうだよな~」という思いと同時に「自分も目標をもってがんばろう」と思えるから余計にステキです。
特別企画 災害とお金
地震などの震災でとんでもない目にあった場合の公的な保障などが解説されています。私達は普段税金を納めることで、公的な保障を受けることができます。
特に震災クラスの大惨事のときに知識があるのとないのでは全然安心度が違います。災害とお金の関係はアタマに入れておくべきです。
誰も教えてくれないお金の話を読んだ感想
第7章で、お金のことが段々とわかってきた著者が子育てに悩んでいるときのお母さんとの会話で、
「がむしゃらにがんばらなくちゃ、だよね」という一言に対して、お母さんが、「がむしゃらにがんばるじゃなくて、『目標立ててその分稼ぐ』、それだけよ。」
このお母さんの一言がお金に関するすべての解決方法のような気がします。子育てにかぎらず……。
ほとんどのお金の不安はお金がないことよりもお金のことを知らないことが原因だと感じます。
- ・必要な金額
・公的な制度
この2つを正しく知識として理解しておけば、「足りるなら慌てない」、「足りないなら稼ぐ」というシンプルな図式になります。
最低限のことも何も知らずに慌てるから「不安」になるのだと思います。
この「誰も教えてくれないお金の話」はお金に関する基礎的な知識を教えてくれます。本当に基礎的な内容ですが、「知らなかった……。」という人はたくさんいるでしょう。
私も「貯金の考え方」、「マイホーム購入に対する考え方」、「公的な保険の内容」をこの本を読むまで間違っていました……。
自分ではけっこう同世代のなかではマネーリテラシーは高いほうだと思っていました。それでも、この本に書いている基本的な内容を理解していなかったことも多くて自分で自分にビックリしました。
誰も教えてくれないお金の話をオススメする人
「お金のことを勉強したいけど何から勉強したらいいかわからない人」
「感情移入しながらお金のことを勉強したい人」
こういう人に「誰も教えてくれないお金の話」の購入はおすすめです。
ほとんどのお金のことを教えてくれる本ってむずかしくないですか? でも「誰も教えてくれないお金の話」はマンガなのでサクッと読めます。
さらに著者の感情と自分の感情がシンクロするので「うん、うん、私もそうだ。それ、同じ……。」みたいな感じで感情移入します。
この本を読むまでは、「お金のことは詳しいつもり」と思っている人でも意外と何も知らないことに気がつきます。元々お金のことに詳しくない人は「自分のお金の知識の無さ」に驚くと同時に勉強したい意欲が高まると思います(笑)。
基礎レベルのお金の知識や考え方を身につける本ですが、その基礎レベルが無い人がこの世界にどれほどいるか……。
基本レベルのお金の知識や考え方を身につけ、困らない自分の未来を掴みたい人に「誰も教えてくれないお金の話」の購入をおすすめします。