こんにちは、ミハナです。
今日は、自分を甘やかす いつもの毎日をちょっと愛せるようになる48のコツ(以下、「今日は、自分を甘やかす」)をレビューします。
このブログは「生活をたまには少し裕福に」というコンセプトなんですが、「心が荒んでいると裕福さを感じることもない」と思っているので心の平穏は何よりも大事だと思っています。
なので、心のメンテナンスをする意味でもさえりさんの文章は贅沢なモノでレビューする価値があるかと。
「心が落ち着いている」というのは本当に贅沢なことだと思っています。
この人の言葉は本当に心が和む!!!
心にスーーー--っと言葉が入ってくるというか……。「文章が優しい」という言葉が1番正確かなと思っています。
ちょっと心が疲れている人にさえりさんの文章を読んで心のメンテンナンスをしてみてはどうでしょうか?
それでは、「今日は、自分を甘やかす」と「著者」をレビューする
著書も著者も両方レビューしてみます。
追加で説明。著者の優しい言葉は秀逸
書き出しでも少し説明していますが、著者であるさえりさん大きな特徴は「優しい言葉」です。
キラキラとかふわふわとかの言葉も多いですし、上手く言えないけど目の前の景色が浮かんでくる言葉が多いのです。
マジで秀逸です!!!
[blogcard url="http://www.machikado-creative.jp/planning/53905/"]
感情を言葉にする、想いを言葉にする、これって簡単ではないハズです。言葉で人を酔わす魔法のような感じ……。
ツイッターではよく恋愛に夢見る女子の妄想をツイートしていて人気です。
年下彼氏になったら、彼女がなにするにも側にくっついて腰に腕を巻きつけ「ねーなにしてんのー」って聞いて「もー、あっちで待ってて」って言われたら、わざと「はあい…」ってしょんぼりして見せ、それをかわいそうに思った彼女からの「あとでね」ってあしらいのちゅーをゲットするために生きたい
— 夏生さえり(さえりさん) (@N908Sa) May 8, 2017
ライターとして書く言葉をみると「言葉って優しい」っていうのがあるんだなと毎回感動させられます。
自分には書けない文章に脱帽です……。
「今日は自分を甘えさせろ」のレビュー
「今日は自分を甘えさせろ」は48の提案やコツで構成されています。下記の内容で構成されています。
どうにもダメな日は、だれにだってやってくる
1 とてつもなく低い目標を立てる
2 「そんなことは知らん」と唱える
3 すべての動作をゆっくりにする
4 どんなにがんばってもなるようにしかならない
5 自分のネガティブな感情をまるっと受け止める
6 気持ちを紙に書き、破って捨てる
7 皿洗いで自分を癒やす自分をゆるめる思い込みからときはなつ
8 時間はまるで飴細工
9 居心地のいい状態が「自分らしい」
10 アンジェリーナ・ジョリーと比べない
11 才能は自分で見つけるものではない
12 本当にゆずれないものは一つか二つでいい
13 「つまらない」のは誰?
14 戦う相手を間違えない
15 心の違和感に素直に耳を傾ける
16 世界に自分で色を塗る
17 「わたしはしあわせになる」と信じるたのしいことからはじめていいんだ ほがらかに生きていいんだ
18 悩むときはやらなくていい
19 やりたいことは小さくかなえていく
20 「現実を見ろ」に耳を貸さない
21 自信なんてなくていい
22 「無理だったらやめる」と気楽にはじめる
23 悩みすぎたときは自分の「したい」に素直に従う自分にやさしく 人にやさしく
24 自分がしあわせなら大事な人もしあわせ
25 自分にもっと時間をかける
26 ポジティブな言葉で悪口を言う
27 自分の取り扱い方法を周囲に伝える
28 自分が思うほど、人はきにしていない
29 自分のためにも人を褒める
30 「嫌だな」の瞬間を想像力で乗り越える
31 「ありがとう」を多めに交換する
32 言葉で伝える練習をする
33 褒められたら素直に喜ぶ
34 「嫌われたくない」は人を退屈にさせる愛すべき日常における 小さなしあわせの見つけ方
35 無駄なものごとは心によい
36 手紙を書く
37 今あるものが「ここになかったときのこと」を考える
38 「いいこと日記」をつける
39 花や星の名前を一つ覚える
40 日常の「愛おしい」を再確認する
41「いいことが起こるday」をあらかじめ設ける
42 起きてすぐ「いいことがありそう」と唱える
43 小説の主人公になりきる
44 人に勝手にストーリーをつける
45 本を音読する
46 寝る前に好きな言葉を二十個声に出す
47 お守りになるようなものを買う
48 「日常の間」の瞬間を見つける
個人的に気に入ったところ
48の提案やコツのなかで個人的に気に入ったフレーズを紹介します。中身の暴露になってはいけないので、私が心に染みた書き出しのみに抜粋しています。
まえがき
この本には、夢のかなえ方もキラキラ輝く方法も書かれていません。書いてあるのは、今過ごしている日常をほんの少し愛せるようになるための考え方のコツや小さな方法や習慣の提案。
十分がんばっているわたしたちに必要なのは、「もっと輝く方法」ではなくて、「毎日をちょっと愛せるようになること」ではないでしょうか?
・・・
そのためにも、毎日はゆるく・たのしく・ほがらかに、新しい発見を楽しみながら暮らすのがよいのではないでしょうか?
●心の違和感に素直に耳を傾ける
「無理にがんばっていいことなんかひとつもない」
嫌なものは嫌。そうやって、心の声に敏感になっていくほうが、人にも自分にも優しくいられるコツだと思う。・・・
・・・
嫌なら嫌でいいんだよ。
●世界に自分で色を塗る
「当たり前」だと思っていたことに「疑問」が生まれ、自分なりの「答え」を出す。すると今まで見ていた「普通」のことが、自分だけの出来事になる。これを私は「世界に色を塗る」と呼ぶ。
・・・
自分らしく世界をとらえる第一歩は、きっと「疑ってみる」というこにあるのだと思う。
もちろん「人を信用しない」などという失礼な話ではなくこれは脳内での遊びの一環。
●自信なんてなくていい
今自信がなくてもいい。不安でもいい。「できた」は少しずつ積み重ねていけばいいのだから。
●無駄なものごとは心によい
「自分のために無駄をすること」は心に余裕を生んでくれる。そしてその「無駄」が、誰かになにかを与えるための栄養源になったりもするのだ。
・・・
そのくらいの自分への甘さが、人への寛容さも連れてくるものだと思う。
今日はちょっと無駄なことをしよう。
感想
・ブログやツイッターほどは「いい意味での想定外」が無い
残念な点はほとんどないのですが、しいて言うならブログやツイッターほどの衝撃は受けませんでした。
書いてある言葉は柔らかく優しいので心に染みるという意味ではさえりさんの文章らしいのですが、それぞれの提案はどこかで聞いたことがあるものも多かったです。
ブログやツイッターを読んだときのような、独特の「言葉の魔法」のような染み込む感じが少なかった……。これが少し残念。
(まぁ、でも、十分に心に染みる優しい文章なんですよ。ブログやツイッターに比べれば……です。それほど、この人のブログやツイッターの優しい言葉や優しい感覚は衝撃を受けます……。)
・1つ1つの項目が短いので「サクッと」読める
・普段自分が見ない視点でものごとを考えていて斬新
・読んでいて「そーそー、そうなんだよ」と自分の心の悩みと同じことが多いので共感できる
48個の提案やコツと言われると長い……と思っていましたが、1個1個の解説が短いのでサクッと読めます。電車での移動中や誰かを待っているときなんかのスキマ時間で読むことができるのでラクでした。短い分、スーーーッと言葉が入ってくるというか。そんな感じです。
そして、「さすが、さえりさん」と言うべきで、視点がとにかく斬新なんです。普通の人が感じないであろう部分にフォーカスする、そしてその部分を優しい言葉で包む……斬新だし、気持ちいいです。
さえりさんってスーパーポジティブな人間だと思っていたのですが、読んでいくと自分と同じようなことで悩んだり悔やんだりしていて、そのときの感情が「そーそー、そうなんだよ……。」となります。
素直に感情移入できるので、とにかく共感して読むことができます。
おすすめできるのか?
ふんわりとした優しい言葉がさえりさんの大きな大きな特徴ですが、「今日は、自分を甘やかす」も、やはり柔らかい優しい言葉で包んでくれます。
がんばりすぎる自分にもっと、もっと、もっと、「ちゃんとしろ」とハードルを上げがちな自分の心にスーーーッと言葉が入ってきて、「がんばらなくてもいいんだよ!!!」と言ってくれます。
この本を読んだからと言って明日からバラ色のメンタルを手に入れられるわけではない……。しかし、「ゆるくがんばる」なんていう方法があったことに心が軽くなります。
この著書の狙いどおり、「毎日をちょっと愛せるようになること」が手に入ります。
自分を追い込むクセのある人には、少しチカラをぬいて自分を愛せる考え方やちょっとした方法は毎日をハッピーにするために大事だと思います。
個人的にはこの人のブログなどでのコラムを先に読んでほしいなと思います。この本とさえりさんのブログやライターとしての文章を読むといい意味で優しい言葉がもっともっとアナタの心に入ってきますよ。
※文章を書くことを仕事にしたい人へのおすすめ本をまとめているので参考にどうぞ。
>>【まとめ】文章を書く仕事で食べていきたい人へのおすすめ書籍を紹介