こんにちは、ミハナです。
「家を買いたいんだけど知識がさっぱりなくて……。」
という状態だったりしませんか?
結婚してある程度の年齢になる「マイホーム」ってことを意識しますよね? マイホーム派、賃貸派と色々世間では論争もあると思いますが、そもそも、家を買う場合の知識がほとんど無い人も多いと思います。
マイホーム=値段と場所と広さで決める ← こういう人多そう……。
ぶっちゃけ、知識不足がマイホームを買うにときに1番マズイです……。後で「もっと勉強すればよかった……。」なんて思っても時すでに遅しだし……。
「住まいの不安がなくなる 絶対失敗しない家・マンションの話」を読むことで、マイホーム購入に関する基礎知識がガッツリと身につきます。
「値段に対する考え方」、「どのような物件を選べばいいのか」、「新築がいいのか中古がいいのか」、「マンションがいいのか戸建てがいいのか」などの部分で悩んでいた人には1つの方向性を自分のなかでまとめることができるでしょう。
マイホームをすでに購入した先輩の失敗談なんかもすごく役に立ちます。管理費に対する失敗、騒音に対する失敗、景観に対する失敗、ペットに関する失敗……など、「こんなことも気にする必要があるんだ」と自分の思考の外にあることもさり気なく抑えています。
この本に書かれている各章を読み込むことで、知識不足を補うことができ、住宅購入に対する迷いを自分のなかで整理することができるでしょう。
それでは「住まいの不安がなくなる 絶対失敗しない家・マンションの話」をレビューします。
「住まいの不安がなくなる 絶対失敗しない家・マンションの話」をレビュー
「住まいの不安がなくなる 絶対失敗しない家・マンションの話」の大きな特徴としては「マンガ」という点です。
なので、「『字』で書かれている本を読むと眠くなる……。」という人も読みやすいです。 優しい雰囲気の絵で「苦手」とか「読みにくい」と言う人は少ないと思います。
戸建てよりマンションをメインに解説されているのも大きな特徴です。
それではレビューします。
著者の「うだ ひろえ」さんはこんな人
(ご本人のTwitterから抜粋)
名前:うだひろえ
生年月日:1976年
出身地:愛知県
職業:エッセイマンガを書く人
お金に関する本、マンションに関する本、育児に関する本、他多数のエッセイ本を書いています。
(お金に関する本はFPの旦那さんの影響だろうか?)
ご本人のHP http://www.umeyon.net/
とにかくマンガの絵がほんわかしているのが特徴です。子供でも読みやすい絵ですが特に女性の支持を集めるかわいらしいキャラが目立ちます。
ちなみに、横浜でカフェも経営していた。2013年時点で閉店している。(行きたかった……。)
今回紹介する著書意外にも
「誰も教えてくれないお金の話 (Sanctuary books)」
「ママと子どもとお金の話 (Sanctuary books)」
「伝えるチカラを身につけたらダメ旦那が稼げる男になりました」
など他にも多数がある。
目次と各章の簡単な詳細を紹介
目次と各章の簡単な詳細を紹介をします。
プロローグ、introduction
著者の自己紹介と、今の家を買い換える決意をした著者夫婦の思いが解説されています。
が、しかし、どうやら今住んでいる家は残債割れっぽい……「残債割れとは」も合わせて解説。
第1章 マイホーム購入の基礎。私はどこで何を間違えたの?
●この章の目次
・家の資産価値とは?
家の資産価値について解説しています。
自分では、まぁまぁ価値があると思っていた我が家が価値が低い……なぜ価値が低いのか? を解説します。著者の今住んでいるマンションをモデルとして資産価値を説明しているのですごくわかりやすいです。
そして、資産価値が高い家の例も紹介しているので、自分が実際に購入するときに、「基本としてどんなところを価値として抑える必要があるのか」が理解できます。
第2章 教えてください!マイホームの新常識
●この章の目次
・住宅購入の基礎
なんとなくでしか理解出来ていなかった住宅購入の基礎、考え方を解説しています。
「資産価値」とは違う、住宅購入の基礎が総合的に説明されていて、「戸建てとマンションの比較」だったり、「買い時はいつがいいのか」だったり「新築物件と中古物件のいいところ、わるいところ」だったりの知識が理解できます。
自分がどんな家を購入することがメリットがあるのかをザックリとアタマのなかで整理できます。
第3章 住宅購入のお金のこと
●この章の目次
・住宅購入のお金
・住宅ローンの基礎知識
住宅ローンを含めた支払うお金に関することを解説しています。基礎知識をまとめていますが、かなり細かく、そしてわかりやすくなっています。
お金に関する知識というのはむずかしいイメージですが、マンガで解説されていることで本当ーーーにわかりやすい。住宅ローンの種類、金利の解説は当然として、初期費用(イニシャルコスト)、ランニングコスト、住宅ローンの選び方も丁寧に説明しています。
個人的には「借りられる金額」と「返せる金額」は違うという説明が自分に響きました。借りられるかもしれないけど、実際に借りたら生活が苦しくなるってあるあるだと思うのでよーーーく理解する必要があります。
第4章 物件探し~エリアの価値、物件の価値~
●この章の目次
・エリアの価値
・物件の価値
実際に街を歩くこと、物件をチェクすることで、エリアの価値、物件の価値を正しく評価することを解説しています。
エリアの価値をチェックするときのテクニックはこの本を読まないとなかなか気づかないでしょう。
物件に関しても、自分が新築マンションに価値をおくのか、戸建てに価値をおくのか、中古マンションに価値をおくのか、それには話し合うことが大事だと理解できます。話し合うことで本当の自分たちにとって価値ある物件が絞りこめます。
著者の物件探しに同行しているコンサルタントの女性が、
「でも本当に大変ですよね。私も苦労しましたもん。
夫婦のこと、子どものこと、今のこと、10年後のこと、20年後のこと、話合っていくなかで体力と気力と精神力をごっそり奪われます。
〜〜〜
でも、そうやって、家族でいーーーっぱい話し合いをするのが大切なんだと思います。」
と解説しているのが印象的です。あーでもない、こうでもないと家族で話をたくさんすることで、自分たちに本当に必要なもの、理想だけど必要ないものがわかってくるということです。 ← これ本当に響きました。
第5章 中古マンション 価値の見極め方
●この章の目次
・中古マンション選びのポイント
・中古マンション管理のポイント
・ホームインスペクション体験記
中古マンションを購入するときのポイントとともに、マンション購入の失敗体験談も合わせて解説しています。
この失敗体験談が本当に細かいけど抑えていないとストレスになる内容を解説していて、「あ〜、そういうのも気にしないといけないのか……。」と唸らせてくれます。
後は、「ホームインスペクションって何?」状態の人にもわかりやすく解説されています。多くの人がホームインスペクションを知らないと思います。
実際に自分が家を購入するときにホームインスペクションをお願いするかどうかは別として知識として知っておきたい内容です。
第6章 理想の家を探す そして……
●この章の目次
・売却活動のこと
・家・マンション購入の流れをおさらい
自分にとっての理想の家を絞りこむことがマイホーム購入の決め手だと理解できます。「理想の家」と「憧れる家」は違います。
ちゃんと現実を見た上での「自分にとっての理想の家」です。自分が今後の人生で何を優先したいのか?
著者の場合は「子どもや家族と笑って過ごせる家」でした。それを基準に家を絞りこみます。著者の例が各章を読んでくるなかでものすごく具体的なので読む人にとって参考になります。
後、売却活動の知識も解説されているので、住替えで売却を考えている人にとっては必須の章になります。
一番最後に改めて、マイホーム購入の流れを一覧でまとめてくれているので、自分が何を決めないといけなくて、どのような手続きをどのような流れでやっていかないといけないのかを理解できるのでわかりやすくて重宝します。
エピローグ、奥付
自分が買いたい物件の内容がまとまって、家探しをブレずに始めた著者が描かれています。自分のなかできっちりとまとまっていれば、営業マンのトークに心が動かされなくてすみます。
営業マンに進められても自分のなかのまとめた物件内容と違ったら、あっさりと断れるようになっている著者の成長をみて、「あー、自分もこうならないとね」と勇気を与えてくれます。
読んでみて感じたこと
この本を読んで「自分の考えはなーーーーーんにも考えてないな……。」ということでした。
(管理費が将来的に上がっていくことすら考えてなかった……(苦笑)。)
単純に「安い家を買おう」という基準で考えていた自分にとって、「自分の理想の生活」を考えるというのは、この「住まいの不安がなくなる 絶対失敗しない家・マンションの話」を読むまではぼんやりとしか考えいませんでした。
理想の生活を考えるからこそ、優先しない部分が見えてきました。 ← この発想はこの本を読むまでなかった。
が、しかし、「家を買った後、自分たちがどんな生活をしたいのか」が重要なハズです。
決して、家を買うことがゴールではないはず。それなのに、無理やりでも家を買うことを優先して将来の自分たちの将来のビジョンを考えないのはマズイ……。
理想を言い出したらキリがないけど、何を優先するのか……それを考えたときに「自分たちなりの1つの答え」に近づけました。
そして、「改めて、家探しを優先順位をつけて探しなおそう」と感じることができました。
「家の購入を単純に「キレな家に住みたい」とか「広い家に住みたい」とか「他人に自慢できる家に住みたい」とかだけの感情で決めてはダメです。
(自分に言い聞かす……。)
どういう人におすすめするか
「マンション購入を検討している人」
「家の購入を考えているけど知識がほとんどない人」
こういう人に「住まいの不安がなくなる 絶対失敗しない家・マンションの話」の購入はおすすめです。
家は1回購入してしまうと、次に買い換えるのは簡単ではありません。
「もっと調べてから買えばよかった……。」
という人は多いのですが、ほとんどの場合は知識不足で勢いだけで購入しているか、不動産屋の営業マンに任せっきりにして勧められるがままに購入してしまったかのどちらかがほとんどです。
100点満点の購入はなかなかむずかしいにしても、住んでいて「ストレスを感じないマイホームでありたい」というのは購入者に共通する思いのハズです。
マイホームの購入で「物件を多く見ること」、「予算を用意すること」は大事なことですが、まずは「知識をつけること」これが失敗しないマイホーム購入の最優先事項ではないでしょうか?
その上、自分が将来どんな生活をしたいのかをちゃんとイメージして、購入条件を決めることが大事だったりします。
この本を読むことで、「値段に対する考え方」、「必要な費用」、「どのような物件を選べばいいのか」、「新築がいいのか、中古がいいのか」、「自分の理想のマイホーム事情」など自分が想像しなかった基礎知識も学ぶことができます。
この「住まいの不安がなくなる 絶対失敗しない家・マンションの話」を読み終わったときに読む前には考えなかった項目を「これ、大事だな」とか「こっちのことも考えなきゃな」と気がつくことができます。
繰り返しますが失敗を防ぐにはまず知識を身につけることです。
マイホーム購入で失敗したくない人、マンション購入の知識を身につけたい人に「住まいの不安がなくなる 絶対失敗しない家・マンションの話」をおすすめします。
※ぶっちゃけトークで自分のマイホームに対する考え方もまとめています。この本を読む前なので黒歴史みたいな考え方ですが、参考になるかもしれません(勢いだけの間違った考えとして)ので、あわせて読んでみてください。
(本気で黒歴史なので、近いうちに削除してしまうかも……です。)
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