こんにちは、ミハナ
「自分が将来、ちゃんとご飯を食べていくことが出来るんだろうか?」
と不安になることってないですか? 私はこの本を読むまで自分の将来の展望に対して得体の知れないモヤモヤがありました。
「家族を食べさせていかないといけない。でも今の会社でずーーーっと働けるのか怪しい……。」
「今の会社にしがみつくしかないのか? でも……そんな行き方もイヤだ!」
こうやって考えているときにこの本に出会いました。
今の日本では大企業以外は終身雇用は完全に一昔前の話になりました。1つの会社に忠誠を誓っていても、それだけでは食っていけない可能性もある時代です。
(私は大企業はなんだかんだと終身雇用だと思っています。)
30代になり40代になっていくなかで、なんらかの形で「働いて食っていく」ことを私たちはやっていく必要があります。
・退職して自分で独立してやっていくのか?
・自分の時間を大事しながらも安定した仕事を選択していくのか?
・自分の好きなことを極めてながら生きていくのか?
やりたくない仕事をイヤイヤ続けていくのは本当にツラい……。それならいっそ辞めてしまうのも1つ手段です。逆に今の会社で「出世してやる」と働きまくりたい人もいるでしょう。
もし、「働く」ということに対しての方向性が自分の理想の生き方に添ったものであれば幸せにやっていけます。が、しかし、それは「食える」ということが絶対条件です。
この本は、自分の将来に対して自分に合った働き方を提案してくれる本で、そのためにどんな風に行動をしていく必要があるのか? ということを4つのタイプ別にまとめられています。
自分の将来は自分で決める必要があります。この本を読むことでどんな風に毎日をがんばればいいのかがわかるので、自分のやるべきことが見えてきます。
それでは、「藤原和博の必ず食える1%の人になる方法」をレビューします。
「藤原和博の必ず食える1%の人になる方法」のレビュー
それではレビューをしていきます。
著者の藤原和博さんはこんな人
●著者のプロフィール
藤原和博
1955年11月27日生まれ
東京大学出身
HP「よのなかnet」
●主な経歴
・1978年 リクルートに入社
・2003年 杉並区立和田中学校の校長に民間人として就任
・2008年 大阪府特別顧問(政策アドバイザー)に就任
・2016年 奈良市立一条高等学校の校長に民間人として就任
簡単に藤原和博さんの経歴をまとめるとこんな感じです。
東大出身で、リクルート出身で、橋下徹さんが府知事のときの制作アドバイザーをやって、学校の校長先生をやって……ようは凄い人です!!!
リクルート出身だけあって本当に行動力がある人で、40冊以上の著書があります。マジですごい……。
本の内容を紹介
4つのタイプに分けてそれぞれを解説する内容になっています。それぞれの項目ごとの目次と簡単な説明をしていきます。
はじめに
「はじめに」では、今の中間層の年収が400万~800万くらいだけど、その年収が今後、200万~400万に落ちていくと著者の考察が書かれています。
今後は、200万~400万の所得層の人と800万以上の所得層の人の2極化だと解説しています。
年収800万以上のエリートじゃなくても、生きていくために7つの条件をクリアして「100人に1人の人材」になって生き残ろうという提案をしています。
そして、実際に「100人に1人であれば自分でもなれるかも……。」と思わしてくれる内容です。
序章
すべての人に共通する3つの条件 → まずは3条件をクリアして「12.5人に1人」の人になれ
【条件1】パチンコをするかしないか → パチンコをしない人になれ!
【条件2】ケータイゲームを電車の中で日常的にするか、しないか → ケータイゲームを電車の中でしない人になれ!
【条件3】本を月に1冊以上読むか、読まないか → 本を1冊以上読む人になれ!
すでに3条件をクリアしている人も多いかもしれません。私は、すでにクリアしていました。
第1章
A「経済的価値×権力志向」(社長タイプ) → 「力」を求める人の4つの条件
【条件4】会社で作業する人か、仕事をする人か → 会社で仕事をする人になれ!
【条件5】営業力・プレゼン力・交渉力があるか → 営業力・プレゼン力・交渉力を身につけろ!
【条件6】「正解主義」「前例主義」「事なかれ主義」を打ち破れるか、否か → 「正解主義」「前例主義」「事なかれ主義」を打ち破れる人になれ!
【条件7】合わない上司がいるか、いないか → 上にいけば行くほど、上司が最大のリスク
著書のなかでは出世して社長を目指す目線で書かれていますが、社長じゃなくても「部長」とか「本部長」を目指すような目線の人でも大丈夫です。
第2章
B「経済的価値×プロ思考」(自営業タイプ) → 「技を求める人の4つの条件」
【条件4】社内自営業者になれるか、なれないか → 社内自営業者になれ!
【条件5】1万時間で技術を身につけたか、身につけてないか → 1万時間で技術を身につけろ!
【条件6】知名度があるか、ないか → 知名度を上げるために、小物にこだわれ!
【条件7】自由、寂しさに耐えられるか、耐えられないか → 自由、寂しさに耐えられる人になれ!
第3章
C「経済以外の価値×権力志向」(公務員タイプ) → 「つながりを求める人の4つの条件」
【条件4】組織に必要とされる最低限のスキルを身につけることができるか、否か → 組織に必要とされる最低限のスキルを身につけろ!
【条件5】ムダな時間に耐えられるか、耐えられないか → ムダな時間に耐えられる人になれ
【条件6】組織以外のリアルなコミュニテイ-に属しているか、いないか → 組織以外のリアルなコミュニテイ-に属せ!
【条件7】仕事以外で他社からクレジット(信任)を得られるか、得られないか → 仕事以外で他社からクレジットを得られる人になれ!
第4章
D「経済以外の価値×プロ思考」(研究者タイプ) → 「好きを求める4つの条件」
【条件4】一生を捧げてもいいと思えるほど好きなものがあるか、ないか → まずは一生を捧げてもいいと思えるほど好きなものを身につけろ!
【条件5】結婚するか、しないか → 経済的基盤は結婚相手に助けてもらえ!
【条件6】家賃があるか、ないか → 固定費を下げるため、家やマンションは絶対に買うな
【条件7】あなたのファンを作れるか、作れないか → あなたのファンを作れ!
おわりに
この本の使い方と効用について
感想
感想をまとめます、
・具体的な行動をもっともっと掘り下げていてくれているとわかりやすかった
・「D」のタイプでも稼ぐことはできると思う
・7つの条件のうち3つまでが同じでシンプル
・4つのタイプごとに具体的に何をすればいいのかがまとまっているのでわかりやすい
・「A~D」のタイプを複合して自分のなかで考えることができる
自分を見つめ直すにはおすすめな本です。私は最初はBの「経済的価値×プロ思考」(自営業タイプ)を求めているのかなと思ったけど、D「経済以外の価値×プロ思考」(研究者タイプ)も求めている……具体的には「B」と「D」を足して2で割ったみたいなところを目指しているなと感じました。
今までは「自分は自営業をしたいんだ」と思っていたので、意外な発見でした。
仕事が好きな私はとにかく仕事をしていたい!!! そう思っていたけど、正確には、「お金を生み出す仕組みを何個も作るのが好き」だなと思ったときに、「D」の『一生を捧げてもいいと思えるほど好きなものを身につけろ!』がソレだーーーとなった。
「B」で紹介されている「1万時間で技術を身につけろ!」は響きました。1万時間の達成でモノゴトが出来るのであればやればいいと思いました。(私は続けることは比較的得意。)
自分でも気がついていなかった、自分の将来の働き方を発見できたことは大きな収穫でした。ぶっちゃけ、わかりやすいし、この本を読んで良かった。
本を読むだけでは何も変わらないので、本を読んで行動することが求められる本です。
おすすめできる人はこんな人
「今の自分の立ち位置に悩んでいる人」
「将来の自分の働き方、生き方を考えている人」
「食っていかないといけない」のは誰もが同じです。その選択肢をどうするのか?
4つの方法を細かくまとめてくれているので、自分の将来に対する方向性を考えることができます。
この「藤原和博の必ず食える1%の人になる方法」を読まない場合、「将来、自分が食っていく方法」に対してさまよってしまう可能性があります。
自分の将来は自分で決めていかなければいけない……。1億人の1人みたいなスターにはなれなくても、100人のなかの1人になるだけで食べていけるという自信を持てるのは心の平穏につながるし、自信につながります。
100人のうちの1人になるために、具体的な方法を藤原さんがまとめているので後は行動するだけです。読み終わったときに心がスッキリしている自分がいます。
ハッキリ言って、シンプルでわかりやすくて、心にすごく響く!!!
今の自分に悩んでいる人、将来の自分に迷っている人には、「藤原和博の必ず食える1%の人になる方法」をおすすめします。
まとめ
「将来、今の会社で上り詰めて社長になりたい人」
「将来独立したい人」
「安定した仕事をして、かつ、他社とのつながりも大切にしたい人」
「好きなことで食べていきたい人」
この4つのタイプごとに自分がどういう「働き方」、「考え方」、「行動」をしていかないといけないのかがシンプルに自分のなかに落とし込めます。